実は・・・、久し振りに『カメさん』を拾うてしもたのだった。
対向車が来ればギリギリの狭い山道を、よたよたとババ車を走らせていると前方数メートルのあたりを、これまたヨタヨタとカメが歩いているではないか。
カメなりに急いでいたのかも知れないが、そんなところをヨタついていると車に轢かれるゾ、、と車に乗せてあげた。
いままでにもたくさんのカメを拾ったけれど、今回のカメはその中でも最上級なカメで、デッカく、純・日本産の、犬でいえば秋田犬に匹敵するようなカメだった。
山道を急ぎ足で歩いていたカメ。
親切で車へ乗せてあげたというのに、カメは助手席の下をジタバタとえらい勢いで這い回り、ほとんど前方不注意状態になってしまい、アブナイことこのうえない。どうして静かに助手席に座っておれないいのだ。
お風呂に浅く水を張り、夕方までそこでゆっくりお過ごしくださいと言うといてもダメで、谷川を岩石がごろごろ転げ落ちるような音をたてて、脱出を図っていたが、フッ、フッ、フ、不可能なのだ。
もしかしたら、お湯に入りたかったのか、、 カメ?
そのまま家の近くを流れるコギタナイ川へ放してやるつもりであったのに、すでに時は遅く、ババ愛はすっかりカメ吉に首までどっぷり浸かりきってしもていたのだった。
それほどカワユイのだった・・・。
そのまま川へ放せば、川を下り、やがては河口に出てそこで海ガメに変身し、龍宮城に行くに決まってる。
「姫さま、ただいま戻りました。山道でヘンなオババに助けられ、太郎のときのように龍宮に連れてきてやってもようございますか?」という話になるにきまってる。
けど、太郎とオババでは物語の展開はまるでちがってくるのだ。
もう『金・銀・財宝』など要らん。『タイやヒラメの舞い踊り』などより、ラテン・ダンスのほうが100倍スキだ。それに『玉手箱』を開けても、これ以上~♪ それ以上~♪<玉置浩二・ワインレッドのこころ>、オババになりようがないではないか。
すぐに放してやるつもりが、カメ吉はそれからしばらくの間、オババや猫たちと一緒に暮らす破目になってしまった。
ナンにでも好奇心を示す猫どもも、ただ動き回るだけの岩のようなカメ吉に対して、あきらかに腰が引けている。どう見ても友好関係は望めない。
彼の日々は、はた目にも「忍耐」の一字だった・・・。
以前飼ったカメは、なんでもよく食べた。たしかそのときのカメも『カメ吉』という名で、近くの<湯→川の途中で水をせき止めた場所>へ放してやったとき、『カメきちィ~!』と呼ぶだけで姿を現してくれた。
自分より強い肉食獣や、まむしのようなやつとは心の交流などもとからしたくはないが、ミミズのように、ひっそりと静かに生きているオババにとって、ころころ心を変える<いつもにこにこ八方美人>、<巧言令色・少なし仁>的な人間より、その日暮らしの動物たちのほうが、信頼関係を結べる。
カメ吉はやつれて、日々やせ細っていった(ように思えてきた、、。)
だって、パン屑もそうめんも食べた形跡がなく、そのまま残っている、、。
そうか、、、 カメにはカメの快適な居場所があるよなぁ・・・
すまなんだ、、、。
ある日ふたたび、車にカメ吉を積み込み、2,3日前から決めておいた場所へ向かうことにした。
<秘密の湖>とこころの中で思っている場所だ。
誰も聞くなよ。どこや?て聞いても言わん。
カメ吉、See You Again !
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今年の夏はやっぱり「ヘン」で、普段あんまり出会わないものに出会う夏である。
光る「カミキリ虫」が飛んできた~!と思ってよくみると、それは『玉虫』だった。長く生きてきたが、初体験! やっぱり玉虫は美しい!
そして、家の裏山から毎晩のように『カブト虫』がころげおちてくるのだった。
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